桜の季節も終わり、新緑の美しい日々のはずなのに、今日は冬に逆戻りのような寒い雨の一日でしたね

みなさま、風邪などひいていませんか?
翡翠も私も元気にしております。
先月はいろ〜〜〜〜〜んな変化がありました








4月頭に蹄鉄をはずした状態で細かいレントゲンを撮っていただきました。
撮影の日、一番感激したのは両前肢の蹄鉄をはずした状態でもスタスタ歩けたこと。
治療を開始した時には鉄をはずした状態では蹄底が痛くてまともに肢をつくことすらできなかったのですから、この状況だけでも快方に向かっていることが目の当たりにできてとても嬉しかったです。
レントゲン結果はいたって良好。
蹄骨の位置も正常に戻ってきました。
左前肢↓


右前肢↓


獣医さんのコメント;
回復は順調にすすんでいることが確認できましたが、いくつか気になる点があるので、お伝えします。
1)側方像における前後バランスおよび蹄骨の角度は、左右とも良好
に見えます。ただ、左右とも、もし蹄支角が黄色→の部位だとすると
蹄踵を切りすぎていることになります。その点を確認してください。
2)左前蹄は内がかなり低くなっています。これは、前回検査と同じです。
改善した方が良いでしょう。
3)左前の穴を開けてある部分の上部に剥離部があります。これは新た
にできたものではなく、残っているものでしょうが、消毒を入念に続けて
ください。
そしてこの結果、もう砂馬房でなくてもいいということになりました〜








その後、6回目の削蹄をしていただきました。
上記のレントゲンで気になっていた「蹄支角の位置」ですが、この写真の結果には装蹄師さんも首をかしげたそう。
実際の蹄の様子と比較したところ、撮影時には片足を持ち上げるため撮影する肢の球節がグッと下にさがるため写真のように写ってしまうが、決してアンダーランではないとのことでした。
レントゲン撮影時に両前肢いっぺんに鉄をはずしても痛くないということがわかったので、この日の装蹄では一気にはずして一気につけてもらいました。
もう普通の馬みたーい

【左前肢】


今日は装蹄師さんの口から衝撃の一言が。
「この馬は蹄底が深いタイプですね。」
えぇ〜!

蹄底が浅くて座石しやすいから、と何年もパットをはいていたのは一体なんだったの

レントゲンで「左前の穴を開けてある部分の上部に剥離部があります。」と見えていたものは、どうやら穴の上部ではなく左上の部分のようでした。
そこの剥離部を血がにじんでくるまで削りました。

おそらくこの部分が写真に写っていた剥離部だとは思うのですが、穴の上部にもないとは限らないので入念に消毒を続けることにはかわりありません。
穴がもっと下がってくれば自然と穴の上部も削ることになるので今回はあえて開くことはしませんでした。
【右前肢】
もうこちらはほとんど正常な蹄です。



ということで、今回からパットはなしになりました〜


前肢の裏に蹄油を塗るなんて何年ぶり!?
いや〜、嬉しいなぁ

たくさん点滴が入っていた集中治療室から一般病棟への転棟に向けて、ひとつ点滴が抜けた気分です

今回は今までと同じリバーシブルの鉄を履き、次回はエッグバーにしてから普通の鉄に戻すことになりました。
パットなしの前肢の感触はどんなもんだい?翡翠君

しばらく裸足でいた後肢も今回は鉄をはいて、そろそろ本格的にリハビリスタートできそうです。
削蹄中の1コマ↓

たまにはこんな風にうっとりすることもあるんだけど、これに甘えて長いこと肢を持ち上げてるとブチ切れるんです

(後半へつづく)
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